ワコム Wacom DTF-720 液晶タブレット
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ワコム Wacom DTF-720 液晶タブレット

結論から言うと、”中古品で1万円前後で購入できる”という前提で『既にintuos4や5の板タブを持っている人が絵の下書き用として購入する』もしくは『趣味で少し絵が描きたい』人なら、お勧めします。
【悪いところ】
・画面が半端無く熱くなる(夏だと手がかぶれる)
・液晶の上のガラスが分厚くポインタが合わせにくい(暫く使えば慣れる)
・入力レベルが512しかなく線の強弱を出すのが難しい
【良いところ】
・縦向きにするとA4サイズ等倍で絵が描ける
・板タブよりはポインタがあわせやすい
・他のモデルに比べて液晶密度が高い(17インチ解像度1280×1024)
・他社のアームやスタンドを使うことも出来る(VESA規格75mm)
私は板タブ intuos2 i620(1024レベル)から乗り換えましたが、使用当初は後悔の連続でした。
まず、夏場は画面が半端なく熱くなる。
液晶モニタというのは液晶に表示された映像をバックライト(蛍光灯)で照らすことで表示していますが、これが熱を放つため画面がものすごく熱くなります。
特にバックライトが配置されている上下部分の熱さはすさまじく(しかも手をちょうどそこに置く必要がある)、夏場に2時間以上使用していると、とても素手では手を載せていられなくなります。
使用者の多くは、卓上扇風機を設置したり手袋をされているようですが、私は手袋の感覚が嫌で、そのまま使用した結果、手がかぶれてしまいました。
次に、やっぱり512レベルは一筆で線の強弱を表現できず描きにくい。
たとえるなら普通のボールペンでペン入れをするような感じです。
皆が液タブに望むことは、おそらくペン入れ作業の効率化ですが、本機では何度も細い線を重ねて線の強弱を表現する必要があり、時間がかかります。
また、既にアナログや板タブの上位機種で自分の画法を編み出した人にとっては、0からやり直す必要が生じるため、時間の余裕がないプロ・セミプロの方には、お勧めできません。
よって、お金がある人や仕事に使う人、一台ですべての作業を完結させたい人は最上位機種を購入することを強くお勧めします。
ただ、線の強弱が出せないという点を除けば、板タブに比べて格段にポインタがあわせやすく(紙の感覚には遠く及ばないので注意が必要。あくまで板タブよりは格段に良いという程度)作業範囲が広いので、下書きやWEB用の落書きなど、使用範囲を限定して使うには便利です。
インターネット上では「液タブを使っても上手くならない」とか「法人用液タブは絵を描くのには耐えない」とかネガティブな意見をよく見ますが、液タブは実倍率で絵が描けるため、板タブと違って、アナログ感覚の訓練ができます。
また、いいなと思った絵や写真のトレース学習が気軽に出来るといった、液タブにしかない利点もあります。
私は安価な投資で、デジタルでA4サイズ等倍で下書きを描くことが出来る&気軽にデッサンの練習が出来るようになったという点に、非常に満足しています。
オークションなどで1万円前後という破格の値段で購入することができるので、お金の無い学生さんや週末に気楽にPCで落書きをしたい趣味用途の人には、液タブ入門機としてお勧めできる商品です。
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